ふさわしい言葉が来るまで、待つ。

このたび、2014年6月19日開催の定時株主総会および取締役会におきまして、代表取締役社長に就任いたしました松永虎雄でございます。

私は1989年に、英語の翻訳者として入社いたしました。最初に任された仕事は、ある工作機械の取扱説明書でした。一つの動詞をどう訳すかで、半日考え込んだことを覚えております。そのとき先輩から、「急がなくていい。ふさわしい言葉は、待っていれば来る」と教わりました。それから二十五年、私は、翻訳という仕事の大半は、ふさわしい言葉を待つことなのだと考えるようになりました。

弊社は、創業者の大森久雄が1987年に大阪・梅田で五人の仲間とともに始めた小さな翻訳事務所から出発し、翻訳・通訳・ローカライズを通じて、多くのお客様の言葉のお手伝いをしてまいりました。大森は取締役会長として、引き続き弊社を見守ってまいります。

言語をめぐる環境は、この数年で大きく変わりました。お客様が求められる速さも量も、かつてとは比べものになりません。弊社も昨年、組織を改め、拠点を見直しました。決して容易な判断ではございませんでしたが、限られた力を、最も大切なことに注ぐための判断でございます。

最も大切なこととは、一語一語に責任を持つことです。速さと量が求められる時代だからこそ、弊社は、ふさわしい言葉を最後まで探すことをやめません。

深川の本社の窓からは、中庭の小さな池が見えます。季節ごとに表情を変える水面を眺めておりますと、言葉もまた、急かさずに待つべきものだと思えてまいります。

今後とも変わらぬご支援を賜りますよう、心よりお願い申し上げます。

2014年6月
株式会社トゥトゥリガチ言語解決社
代表取締役社長 松永 虎雄

代表取締役社長 松永虎雄
代表取締役社長
松永 虎雄

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