The season words of November, with their meanings in English. English page
十一月は、立冬(11月7日ごろ)を境に秋の季語から冬の季語へと移る月です。月の初めは晩秋の言葉、立冬からは小春や時雨、木枯など初冬の言葉となり、小雪(11月22日ごろ)を過ぎると落葉や枯野が詠まれます。
社内連句会が、連句の発句(最初の句)に入れる季語を選ぶための手引きとして、月ごとにまとめたものです。例句は、江戸から大正の俳人の句です。
11月の季語(時候)
- 冬隣秋
- 秋の終わりに、冬がすぐそこまで来ていることを感じていう言葉です。
- 冬立つ冬
- 立冬のことで、十一月七日ごろにあたり、暦の上ではこの日から冬になります。
- 初冬冬
- 冬の初めのころのことで、晩秋の名残と冬の訪れとが入り交じります。
- 小春冬
- 初冬の、春のように穏やかで暖かい日和のことで、小春日和ともいいます。
- 冬めく冬
- 景色や暮らしのあちこちに、冬らしさが感じられるようになることをいいます。
11月の季語(天文)
- 初時雨冬
- その冬に初めて降る時雨のことで、冬の訪れを告げる雨として詠まれてきました。初しぐれ猿も小蓑をほしげ也芭蕉
- 時雨冬
- 初冬に、降ったりやんだりを繰り返す通り雨のことで、京都の北山のものがよく知られます。
- 木枯冬
- 晩秋から初冬にかけて、木の葉を吹き散らすように吹く、強く冷たい風のことです。凩の果はありけり海の音言水
- 冬の月冬
- 冬の夜空に照る月のことで、冴えざえとした寒々しい光が感じられます。
11月の季語(地理)
- 枯野冬
- 草木が枯れはてて、一面に寂しく広がる冬の野のことです。旅に病で夢は枯野をかけ廻る芭蕉
11月の季語(生活)
- 炉開冬
- 冬になって初めて炉を開くことで、茶の湯では十一月に炉開きの茶会を催します。
- 焚火冬
- 落葉や枯れ枝を集めて燃やす火のことで、冬の屋外で暖をとるものです。
11月の季語(行事)
- 文化の日秋
- 十一月三日の祝日で、自由と平和を愛し、文化をすすめる日とされます。
- 七五三冬
- 十一月十五日ごろ、三歳・五歳・七歳の子の成長を祝って社寺に詣でる行事です。
- 酉の市冬
- 十一月の酉の日に鷲神社などで開かれる市で、縁起物の熊手が売られます。
- 勤労感謝の日冬
- 十一月二十三日の祝日で、勤労をたっとび、互いに感謝し合う日です。
11月の季語(動物)
- 鷹冬
- 冬の山野で小鳥などを捕らえる猛禽で、古くは鷹狩に用いられました。鷹一つ見付てうれしいらご崎芭蕉
- 綿虫冬
- 初冬の晴れた日に、白い綿のようなものをつけてふわふわと漂う小さな虫です。
11月の季語(植物)
- 柚子秋
- 晩秋に黄色く熟す香りの高い実で、料理の香りづけなどに用いられます。
- 落葉冬
- 冬になって散り落ちた木の葉のことで、降り積もった葉を踏む音も思わせます。
- 冬紅葉冬
- 冬になっても散らずに残り、色をとどめている紅葉のことです。
- 山茶花冬
- 初冬に白や紅の花を咲かせる木で、花びらが一枚ずつ散るのが特徴です。
- 茶の花冬
- 初冬にうつむくように咲く、茶の木の白い小さな花です。
- 石蕗の花冬
- 初冬に、日陰の庭や海辺の岩場などで黄色い花を咲かせる草です。
※季語の季節は、旧暦にもとづく歳時記の分け方によります。立春・立夏・立秋・立冬の前後で、同じ月に二つの季節の言葉が並びます。
※この季語で、連句バトンの発句を詠んでみてください。
