The season words of December, with their meanings in English. English page
十二月の季語は、すべて冬の言葉です。大雪(12月7日ごろ)からは雪や冬籠を、冬至(12月22日ごろ)を過ぎると、柚子湯や年の暮など、一年を締めくくる言葉が並びます。
社内連句会が、連句の発句(最初の句)に入れる季語を選ぶための手引きとして、月ごとにまとめたものです。例句は、江戸から大正の俳人の句です。
12月の季語(時候)
- 師走冬
- 十二月の古い呼び名で、年の暮れの慌ただしさを思わせる言葉です。
- 冬至冬
- 二十四節気の一つで、十二月二十二日ごろにあたり、一年でいちばん昼の短い日です。
- 冬の夜冬
- 冬の長く冷え込む夜のことで、灯火のもとの静けさも思わせます。
- 寒き夜冬
- 寒さの身にしみる冬の夜のことで、季語「寒し」から出た言い方です。
- 年の暮冬
- 一年の終わりのころのことで、慌ただしさと一年を振り返る思いがこもります。ともかくもあなた任せのとしの暮一茶
- 行く年冬
- 過ぎ去ってゆく一年のことで、その名残を惜しむ気持ちがこもります。
- 大晦日冬
- 一年の最後の日、十二月三十一日のことで、新年を迎える支度の日でもあります。
12月の季語(天文)
- 霜冬
- 冬の晴れた夜、空気中の水分が地面や草の上に凍りついて白く結ぶものです。
- 初雪冬
- その冬に初めて降る雪のことで、初めての白さを喜ぶ心がこもります。初雪や水仙の葉のたわむまで芭蕉
- 雪冬
- 冬を代表する季語で、月・花とともに古くから詩歌に詠まれてきました。いくたびも雪の深さを尋ねけり子規
12月の季語(地理)
- 霜柱冬
- 冬の寒い朝、土の中の水分が凍り、柱のように地面を持ち上げるものです。
12月の季語(生活)
- 冬籠冬
- 冬の寒さを避けて、家の中にこもって過ごすことをいいます。金屏の松の古さよ冬籠芭蕉
- 埋火冬
- 炉や火鉢の灰の中に埋めて、火を長く保たせる炭火のことです。
- 蒲団冬
- 冬の寝具のことで、寒い夜に温かく体を包むものとして詠まれます。蒲団着て寝たる姿や東山嵐雪
- 煤払冬
- 年の暮れに、家の中のほこりや煤を払って、新年を迎える準備をすることです。
- 柚子湯冬
- 冬至の日に柚子を浮かべて入る風呂のことで、風邪をひかないといわれます。
- 年忘冬
- 年の暮れに親しい人々が集まり、一年の労苦を忘れるために催す宴のことです。
12月の季語(行事)
- クリスマス冬
- 十二月二十五日、キリストの降誕を祝う祭りのことで、前夜をイブと呼びます。
- 除夜の鐘冬
- 大晦日の夜、寺で百八つの鐘をついて、人の煩悩を払う行事です。
12月の季語(動物)
- 鴨冬
- 冬に北方から渡ってきて、池や湖に群れて浮かぶ水鳥です。海くれて鴨のこゑほのかに白し芭蕉
- 鰤冬
- 冬に脂がのっておいしくなる魚で、寒鰤はことに珍重されます。
12月の季語(植物)
- 葱冬
- 冬においしくなる野菜で、鍋物や汁物に欠かせないものです。
- 万両冬
- 冬に赤い実を房のように垂らす木で、名のめでたさから正月の飾りにも用いられます。
- 枯木冬
- 冬に葉をすっかり落とし、枯れたように見える木のことです。
※季語の季節は、旧暦にもとづく歳時記の分け方によります。立春・立夏・立秋・立冬の前後で、同じ月に二つの季節の言葉が並びます。
※この季語で、連句バトンの発句を詠んでみてください。
