The season words of April, with their meanings in English. English page
四月は、桜の季語が中心になる晩春の月です。清明(4月5日ごろ)のころは花の言葉を、穀雨(4月20日ごろ)を過ぎると、藤や山吹、去ってゆく春を惜しむ言葉を選びます。
社内連句会が、連句の発句(最初の句)に入れる季語を選ぶための手引きとして、月ごとにまとめたものです。例句は、江戸から大正の俳人の句です。
4月の季語(時候)
- 花冷え春
- 桜の咲くころに、急に寒さが戻ってくることをいいます。
- 八十八夜春
- 立春から数えて八十八日目、五月二日ごろのことで、茶摘みや種まきの目安とされます。
- 行く春春
- 春が過ぎ去ろうとすることで、去ってゆく季節を惜しむ心がこもります。行春や鳥啼魚の目は泪芭蕉
- 春惜しむ春
- 過ぎてゆく春を、名残惜しく思う気持ちをいう言葉です。
4月の季語(天文)
- 朧月春
- 春の夜、湿り気を帯びた大気にかすんで、ぼんやりと見える月のことです。大原や蝶の出て舞ふ朧月丈草
- 花曇春
- 桜の咲くころの、薄く曇ってどんよりとした、やわらかな空模様をいいます。
4月の季語(地理)
- 山笑ふ春
- 春の山が芽吹き、花が咲いて、明るく笑っているように見えるさまをいいます。
- 苗代春
- 稲の苗を育てるための田のことで、春に種籾をまきます。
4月の季語(生活)
- 花見春
- 桜の花を眺めて楽しむことで、古くから春のいちばんの楽しみとされてきました。何事ぞ花見る人の長刀去来
- 入学春
- 新しく学校に入ることで、四月は各地で入学式が行われます。
- 遠足春
- 学校などで、春の野山や名所へ出かける日帰りの行事です。
4月の季語(行事)
- 花祭春
- 四月八日、釈迦の誕生を祝う灌仏会のことで、誕生仏に甘茶を注ぎます。
- 昭和の日春
- 四月二十九日の祝日で、昭和の時代を顧み、国の将来に思いをいたす日とされます。
4月の季語(動物)
- 燕春
- 春に南の国から渡ってきて、軒先などに巣を作る鳥です。
- 蛙春
- 春に田や池で鳴く蛙のことで、俳句では古くから「かわず」とも読みます。古池や蛙飛こむ水の音芭蕉
- 雀の子春
- 春に生まれた雀の雛のことで、巣立って間もない幼い姿をいいます。雀の子そこのけそこのけ御馬が通る一茶
- 若鮎春
- 春、海で育って、川をさかのぼってくる若い鮎のことです。若鮎の二手になりて上りけり子規
4月の季語(植物)
- 桜春
- 日本の春を代表する花で、山桜や染井吉野など、多くの種類があります。さまざまの事おもひ出す桜かな芭蕉
- 花春
- 俳句で単に「花」といえば桜の花のことで、咲き満ちた桜の華やぎをさします。花の雲鐘は上野か浅草か芭蕉
- 花筏春
- 水面に散った桜の花びらが、連なって流れてゆくさまを筏に見立てた言葉です。
- 藤春
- 晩春、紫の花房を長く垂らして咲く蔓性の木で、藤棚に仕立てて楽しみます。草臥て宿かる比や藤の花芭蕉
- 山吹春
- 晩春、黄金色の花を咲かせる木で、谷川のほとりなどによく見られます。ほろほろと山吹ちるか滝の音芭蕉
- 躑躅春
- 晩春、赤や白、紫などの花を咲かせる木で、庭や公園に多く植えられます。
- チューリップ春
- 春の花壇を彩る球根の花で、赤や黄など、色とりどりの花を咲かせます。
- 蓮華草春
- 春の田に紅紫色の花を一面に咲かせる草で、げんげとも呼ばれます。
※季語の季節は、旧暦にもとづく歳時記の分け方によります。立春・立夏・立秋・立冬の前後で、同じ月に二つの季節の言葉が並びます。
※この季語で、連句バトンの発句を詠んでみてください。
