The season words of May, with their meanings in English. English page
五月は、立夏(5月5日ごろ)を境に春の季語から夏の季語へと移る月です。月の初めは晩春の言葉、立夏からは若葉や薫風など初夏の言葉となり、小満(5月21日ごろ)のころには梅雨の兆しも詠まれます。
社内連句会が、連句の発句(最初の句)に入れる季語を選ぶための手引きとして、月ごとにまとめたものです。例句は、江戸から大正の俳人の句です。
5月の季語(時候)
- 夏近し春
- 春の終わりに、夏がすぐそこまで来ていることを感じていう言葉です。
- 立夏夏
- 二十四節気の一つで、五月五日ごろにあたり、暦の上ではこの日から夏になります。
- 初夏夏
- 夏の初めのことで、新緑が美しく、さわやかな日の続くころをいいます。
- 薄暑夏
- 初夏の、少し汗ばむほどの、まだ軽い暑さをいう言葉です。
- 麦の秋夏
- 初夏、麦が熟して取り入れを迎えるころで、麦にとっての秋の意です。
5月の季語(天文)
- 薫風夏
- 初夏、青葉の香りを運んで吹きわたる、さわやかな風のことです。
- 青嵐夏
- 青葉のころに野山を吹きわたる、やや強い風のことです。
- 走り梅雨夏
- 梅雨入りの前に、梅雨のように降り続く雨のことです。
5月の季語(地理)
- 山滴る夏
- 夏の山が青葉に覆われ、水がしたたるようにみずみずしいさまをいいます。
5月の季語(生活)
- 新茶夏
- その年の新芽を摘んで作った茶のことで、香りの高さが喜ばれます。
5月の季語(行事)
- 憲法記念日春
- 五月三日の祝日で、日本国憲法の施行を記念する日です。
- 端午夏
- 五月五日の節句のことで、菖蒲を軒に挿し、男の子の成長を祝います。
- 鯉幟夏
- 端午の節句に、男の子の成長を願って立てる、鯉の形の幟です。
- 母の日夏
- 五月の第二日曜日のことで、母に感謝し、カーネーションなどを贈ります。
- 葵祭夏
- 五月十五日に京都の上賀茂・下鴨両神社で行われる祭りで、葵の葉を飾って行列します。
5月の季語(動物)
- 初鰹夏
- 初夏に黒潮に乗って上ってくる鰹のことで、江戸の人々がことに好んだ味です。目には青葉山ほととぎす初鰹素堂
- 時鳥夏
- 初夏に南から渡ってくる鳥で、夜にも鋭く鳴くその声が古くから詠まれてきました。ほととぎす平安城を筋違に蕪村
5月の季語(植物)
- 若葉夏
- 初夏の、生え出て間もないみずみずしい木の葉のことです。不二ひとつうづみ残して若葉かな蕪村
- 新緑夏
- 初夏の若葉の、明るくすがすがしい緑のことで、野山を一面に彩ります。
- 青葉夏
- 若葉が生い茂り、濃い緑になった夏の木の葉のことです。あらたふと青葉若葉の日の光芭蕉
- 菖蒲夏
- 端午の節句に軒に挿したり湯に入れたりする、香りの高い草の古い呼び名です。
- 杜若夏
- 初夏、水辺に紫の花を咲かせる、あやめの仲間の花です。
- 卯の花夏
- 初夏に白い小さな花を群がって咲かせる、空木の花です。卯の花に兼房みゆる白毛かな曾良
- 牡丹夏
- 初夏に大きく華やかな花を咲かせる木で、百花の王とも呼ばれます。牡丹散て打かさなりぬ二三片蕪村
- 花茨夏
- 初夏、野や川辺に白い小さな花を咲かせる、野茨の花です。愁ひつつ岡にのぼれば花いばら蕪村
- 薔薇夏
- 初夏に香り高い花を咲かせる木で、色も形もさまざまな品種があります。
※季語の季節は、旧暦にもとづく歳時記の分け方によります。立春・立夏・立秋・立冬の前後で、同じ月に二つの季節の言葉が並びます。
※この季語で、連句バトンの発句を詠んでみてください。
