The season words of September, with their meanings in English. English page
九月の季語は、すべて秋の言葉です。白露(9月7日ごろ)からは露や虫の音を、秋分(9月23日ごろ)のころは名月や秋の彼岸の言葉を選びます。月と秋草の言葉が、一年でいちばん豊かな月です。
社内連句会が、連句の発句(最初の句)に入れる季語を選ぶための手引きとして、月ごとにまとめたものです。例句は、江戸から大正の俳人の句です。
9月の季語(時候)
- 秋彼岸秋
- 秋分の日を中日とする七日間のことで、単に彼岸といえば春の彼岸をさします。
- 爽やか秋
- 秋の、空気が澄んで湿り気が少なく、心地よいさまをいう言葉です。
- 秋の夜秋
- 秋の夜のことで、澄んだ空気の中に、月の光や虫の音が感じられます。
9月の季語(天文)
- 露秋
- 秋の夜、冷えた草の葉などに結ぶ水の玉で、はかないもののたとえにもされます。白露や茨の刺にひとつづつ蕪村
- 月秋
- 俳句で単に「月」といえば秋の月のことで、一年でもっとも澄んで美しいとされます。月天心貧しき町を通りけり蕪村
- 名月秋
- 旧暦八月十五日の夜の月、中秋の名月のことで、芋名月とも呼ばれます。名月や池をめぐりて夜もすがら芭蕉
- 月今宵秋
- 名月の夜を、今夜こそはという思いを込めていう言葉です。
- 秋の空秋
- 高く澄みわたる秋の空のことで、変わりやすい空模様もいいます。
- 鰯雲秋
- 秋の空に、鰯の群れのように小さな雲が広がるもので、うろこ雲ともいいます。
9月の季語(地理)
- 秋の水秋
- 秋の澄みきった川や池の水のことで、冷たさと清らかさが感じられます。
9月の季語(生活)
- 新米秋
- その年に収穫したばかりの米のことで、つやと香りが喜ばれます。
- 月見秋
- 名月を眺めて楽しむことで、芒を飾り、団子や芋を供えます。岩鼻やここにもひとり月の客去来
9月の季語(行事)
- 重陽秋
- 九月九日の節句のことで、菊の節句とも呼ばれ、菊の花を浮かべた酒で長寿を願います。
- 敬老の日秋
- 九月の第三月曜日の祝日で、長寿を祝い、お年寄りを敬う日です。
9月の季語(動物)
- 虫の音秋
- 秋の夜に鳴く、鈴虫や松虫、こおろぎなどの声のことです。行水の捨てどころなき虫の声鬼貫
- 鈴虫秋
- 秋の夜に「リーンリーン」と、澄んだ声で鳴く虫です。
- 赤蜻蛉秋
- 秋に群れて飛ぶ赤い蜻蛉のことで、澄んだ秋空によく似合います。赤蜻蛉筑波に雲もなかりけり子規
9月の季語(植物)
- 芒秋
- 秋の野に銀色の穂をなびかせる草で、尾花とも呼ばれ、秋の七草の一つです。山は暮て野は黄昏の薄哉蕪村
- 萩秋
- 秋に紅紫色や白の小さな花をこぼれるように咲かせる木で、秋の七草の一つです。一家に遊女もねたり萩と月芭蕉
- 鶏頭秋
- 秋に、鶏のとさかに似た、ビロードのような赤い花を咲かせる草です。鶏頭の十四五本もありぬべし子規
- 糸瓜秋
- 長い実をつける蔓草で、茎からとる水は化粧水や咳止めに用いられました。をととひのへちまの水も取らざりき子規
- 梨秋
- 秋に実る果物で、みずみずしい甘さとさわやかな歯ざわりが好まれます。梨むくや甘き雫の刃を垂るる子規
- 曼珠沙華秋
- 秋の彼岸のころ、田の畦などに赤い花を咲かせる草で、彼岸花とも呼ばれます。
- コスモス秋
- 秋に白や淡紅色の花を咲かせる草で、秋桜とも書きます。
※季語の季節は、旧暦にもとづく歳時記の分け方によります。立春・立夏・立秋・立冬の前後で、同じ月に二つの季節の言葉が並びます。
※この季語で、連句バトンの発句を詠んでみてください。
