The season words of February, with their meanings in English. English page
二月は、立春(2月4日ごろ)を境に冬の季語から春の季語へと移る月です。節分までは冬の言葉、立春からは春浅いころの言葉を選び、雨水(2月19日ごろ)を過ぎると、雪解けや芽吹きの言葉が加わります。
社内連句会が、連句の発句(最初の句)に入れる季語を選ぶための手引きとして、月ごとにまとめたものです。例句は、江戸から大正の俳人の句です。
2月の季語(時候)
- 春近し冬
- 冬の終わりに、春がすぐそこまで来ていることを感じていう言葉です。
- 春立つ春
- 立春のことで、二月四日ごろにあたり、暦の上ではこの日から春になります。
- 寒明春
- 寒の内が終わって立春を迎えることで、寒さの中にも明るさを感じる言葉です。
- 春浅し春
- 春になったものの寒さが残り、春の気配がまだ十分に整わないころをいいます。
- 余寒春
- 立春を過ぎてからも残る寒さのことで、手紙の挨拶にもよく用いられます。
- 冴返る春
- 春になって暖かくなりかけたころ、また寒さがぶり返すことをいいます。
2月の季語(天文)
- 東風春
- 春に東から吹く風のことで、冬の終わりを告げ、梅の花を咲かせる風とされます。
- 春の雪春
- 春になってから降る雪のことで、水分が多く、積もってもすぐに解けます。
- 春一番春
- 立春のあと、その年に初めて吹く、強い南寄りの風のことです。
- 霞春
- 春の野山が細かな水滴やちりでぼんやりと見えるさまで、夜は朧といいます。春なれや名もなき山の薄霞芭蕉
2月の季語(地理)
- 雪解春
- 春になって積もった雪が解けることで、川や田に雪解けの水があふれます。雪とけて村一ぱいの子ども哉一茶
- 薄氷春
- 春先の寒い朝、池や水たまりに薄く張る氷のことで、日が差すとすぐに解けます。
- 残雪春
- 春になっても、山の上や日陰に消えずに残っている雪のことです。
2月の季語(生活)
- 野焼春
- 早春に野の枯れ草を焼き、その灰を肥やしにして新しい草の芽吹きを促すことです。
2月の季語(行事)
- 節分冬
- 立春の前日のことで、豆を撒いて鬼を払い、春を迎える行事が行われます。
- 豆撒冬
- 節分の夜に「鬼は外、福は内」と唱えながら豆を撒き、邪気を払う行事です。
- 初午春
- 二月最初の午の日のことで、各地の稲荷神社で祭りが行われます。
- 針供養春
- 二月八日ごろ、折れた針を豆腐やこんにゃくに刺して供養し、裁縫の上達を願う行事です。
- バレンタインの日春
- 二月十四日のことで、日本では親しい人にチョコレートなどを贈る日として知られます。
2月の季語(動物)
- 鶯春
- 早春に「ホーホケキョ」と鳴く小鳥で、春を告げる鳥として春告鳥とも呼ばれます。鶯や餅に糞する縁の先芭蕉
- 猫の恋春
- 早春、恋の季節を迎えた猫が、夜となく昼となく声をあげて相手を求めるさまをいいます。猫の恋やむとき閨の朧月芭蕉
- 白魚春
- 早春に川をさかのぼる半透明の小さな魚で、春の味として好まれます。
2月の季語(植物)
- 梅春
- 早春、ほかの花に先がけて咲く花で、その香りも古くから詠まれてきました。梅が香にのつと日の出る山路かな芭蕉
- 椿春
- 春に赤や白の花を咲かせる木で、花が丸ごとぽとりと落ちるのが特徴です。赤い椿白い椿と落ちにけり碧梧桐
- 下萌春
- 早春、枯れ草の下から、草の芽が萌え出てくることをいいます。
- 猫柳春
- 早春、水辺で銀色の柔らかな花穂をつける柳で、猫の尾に似ることからの名です。
- 蕗の薹春
- 早春、雪解けの土から顔を出す蕗の花芽で、ほろ苦さが春の味として好まれます。
※季語の季節は、旧暦にもとづく歳時記の分け方によります。立春・立夏・立秋・立冬の前後で、同じ月に二つの季節の言葉が並びます。
※この季語で、連句バトンの発句を詠んでみてください。
